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日本との外交は「細かいことにこだわれ」 中国専門家が提言
2015年 9月 21日10:27 / 提供:新華経済

 中国紙·環球時報は、北京大学国際関係学院の賈蕙萱教授が「日本との外交では、細かいことにこだわる必要がある」と提言する内容の記事を掲載した。

 記事では賈教授がある日本人から、「(日本政府による無償資金援助で建てられ、日中友好のシンボルの一つとされていた北京の)中日友好医院の名称が“中日医院”に変更されることは、“友好”を削ることであり、不適切だ。このことで日本の右派は、中国がもう日本に対して友好的ではないのだと誤解している」と言われたことを紹介。

 賈教授は「短縮するのは略称のみで正式名称は変わらないのだが、日本側に対する細かい説明が足りなかったため、面倒なことを引き起こした」と指摘し、「日本人は細かいことにこだわる民族なのだから、外交でも細かいことにこだわるべきだ」と訴えた。

 また、これまでに中国が日本との外交で細かいことにこだわって成功した例として、周恩来元首相が日本の要人と人民大会堂で会談した際、その要人の夫人が和服を着て来るかどうかを知りたがった、ということを挙げた。周元首相は和服では大会堂の階段を上がるのが難しいのではないかと心配したのだという。

 賈教授は「中国と日本の双方が関係を改善したいと思っている今の状況では、日本との外交で細かいことにこだわることが効果的だ」と強調した。